中学生・高校生の皆さんへ

~小海高校進路指導係より~

“どう生きるべきか” が要求される社会

 「SDGs」「Society5.0」といった、世界のあり方を考えるためのキーワードが、学校の教室でも当たり前のものとして浸透しつつあります。それとともに、中学生・高校生にとっての「進路」が、「自己実現(自分の夢や希望を叶えること)」以上の意味を持つものになってきています。

 つまり、社会全体が、「私はこの世界に対して何をすることができるのか」「私は他者に何を与えて生きるべきなのか」といった、みずからの生き方の価値や質に関わる自問自答を、10代の若者に要求するようになっている、ということです。

 これは、ある意味では過酷なことです。一人ひとりの人間が無条件にもつ尊厳(生きることの尊さ)が、経済的な損得や生産性(仕事の効率)によって計算され、評価されてしまう恐れがあるからです。

小海高校が大切にしたいこと

 このように、本来なら切り離して考えるべき「人間としての尊厳」と「社会人としての評価」とが、ともすれば混同されてしまうような社会で皆さんは生きています。だとすれば、皆さんに必要なのは、「自分の尊厳を守りつつ、他者からの評価に耐えうるだけの力」だと言えるでしょう。

 これをふまえて、小海高校では次のことを大切にしています。

 ① 私たちの「社会」について知り、自分の「生き方」を考えること

 ② それを可能にするための基礎知識や思考力を身につけること

 ③ 卒業後も、「知る」「考える」を続けられるようにすること

 これら3つのうち、特に大切なのは③です。高校3年間を通じて手に入れた「合格」は、あくまでスタートラインに過ぎません。その先を続けることがいかに難しいかは、例えば高卒就職者の離職率(就業3年以内)が36.9%(2021年10月厚労省発表)と、約4割に上ることからもわかります。(5人中2人は途中で辞めてしまう、ということです)

職業について、内容、就労する方法、求められる知識・スキルや、どのような人が向いているかなどが総合的にわかるサイトです

就職対策講座の様子です。企業経営者の方(東京装美株式会社 有坂 登 様)よりご講演いただきました。会社の業務内容だけでなく、「働く」ことの意義や喜び、さらには経営者が社員一人ひとりにどのように成長してもらいたいと願っているかなど、様々な視点から語ってくださいました。

“夢” と “現実” を橋渡しする

 こうした高校卒業後の厳しい現実の中で、真に自分らしい生き方を実現していく糧(かて)とするために、小海高校では「夢を抱くこと」と「現実に立ち向かうこと」の両方をめざして、様々な取り組みをしています。

 1年次から段階的に、総合的な探究の時間で地域の課題を発見・研究したり、現地に出かけての大学見学や企業見学、放課後オンライン学校説明会に参加したりして、自分の目標を探すきっかけにしています。

 その一方で、Chromebookを現代の筆記用具として使いこなすために授業で用いたり、SHR・放課後の時間を活用した学び直し補習や学科試験対策講座、就職対策講座、公務員対策講座に参加したりして、入学試験や採用試験(オンライン試験も含めて)をにらんだ対策学習・個別学習も行っています。

 日常生活できちんとできない者は、いざというときにもできません。そうした思いから、毎日の授業における学習姿勢はもちろんのこと、週末課題の提出習慣や定期考査前の学習計画に至るまで、小さなことこそおろそかにせずに取り組んでいます。

自分の進むべき道を発見し、切り拓いていくための高校生活を、小海高校で一緒に送りませんか?

1学年探究学習の様子です。課題のテーマごとにグループで調べ学習をして、それを発表資料にまとめました。写真は共同編集したスライドを、Chromebookを用いて発表し合っているところです。伝わりやすい発表の方法と、気づきを深めるための質問の仕方について学びました。